ハチミツ×シュガー


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 昨日あれから西城くんに言われるままに携帯番号を教えた私。


 1時間目終了のチャイムが鳴り響くと、なぜか西城くんに手を引かれて校舎までの道のりを歩いた。

 休憩時間に、廊下からこちらを見てヒソヒソ話してる子達がいる中、気にもしてない感じ。
 私は視線が痛過ぎて手を放そうとするけど……。西城くんは力を増すばかりで、放してはくれなかった。




「如月」


 呼び声に見上げると、なぜか微笑んでる西城くん。



「早く教室に行こう?」


 そのまま上履きに履き替えて教室までの道のりを歩く。



 二人、手を繋いだまま……



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