ハチミツ×シュガー



 そのまま何時間か授業を受けて、やっとお昼休み。

 私と真弓はお弁当を出して向かい合った。


 なんだか本格的に頭がクラクラしてきた。



「楓、さぁ話を聞かせなさいっ!」


 ニヤニヤしながら私に向き合う真弓。

 自然に出た溜め息でさえも時間が勿体ないとばかりに急かしてくる。



「あの……実は、ね、」


 私が頭の中で整理しながら話し出すと、真弓は頷きながら身を乗り出してくる。

 その姿を見て、なるべく簡潔に話をする。



 呼び出された屋上での事。

 次の日の図書室での事。


 そして、今日の出来事。





 話し終えてもなお、私の頭の中は疑問だらけ。



 そんな中、今まで大人しく話を聞いていた真弓が


「はぁ〜ん、なるほどなるほど!」

 とスッキリした顔を浮かべると、パクパクとお弁当を食べ始めた。




「えっ…何が?」


 私はまだお弁当を食べる気分じゃないよ?



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