ハチミツ×シュガー



「ははっ 楓には分からないだろうね〜」

「えっ 今の簡単な話で真弓は分かったの?」

「あたりまえっしょ!
 まぁ、楓は分からなくても仕方ないよ」


 そう言って、お弁当を食べ続ける。
 私に詳しく話すつもりは無いみたい。

 ……私の事なのに。



「ははっ
 まぁ要するに、楓はそのままで良いって事よ♪」


 ますます分からないよ!


 ブスッとした私の事を笑いながら、頭を撫でてきた彼女。


「皇くんの妹離れが近付いてるって事ね♪」




 ――もういいや。



「訳わかんない……」



< 68 / 771 >

この作品をシェア

pagetop