ハチミツ×シュガー



「へ…? あ、れ?

 如月と彼方って…そうゆう事?」



 斉藤くんは目を丸くして私に聞いてきた。

 その質問に、周りのみんなも黙って私の答えを待ってる。



 ……そうゆう事って…どうゆう事かを聞いてるんだよね?


 私と西城くんの関係って……クラスメイト意外に何かあったっけ?



 質問の答えを頭フル回転で考えていた、その時。


「はぁ〜?
 そんなわけないじゃん!」

 クラス中に響きわたる声で笑った真弓がいた。



「楓と西城が、んなわけないでしょ〜?
 皇くんがいるんだから。

 よっぽどお腹空いてたんだね、西城は」


 真弓がゲラゲラ笑いながら、「ねぇ?」と私に聞いてきた。

 私はその空気を読み、「うん…」と小さく答える。


 すると、周りも「如月だもんな」何て言い始めた。



「西城くんがブス相手にするわけないか〜」

「ってか、私のお弁当あげたのに〜」




 クラス中が賑やかさを取り戻した、そんな中。


 私の前にいた斉藤くんだけは、何故か複雑な顔をしていた。



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