ハチミツ×シュガー




「おめでとう。 キレイだな」



 やっと絞り出した声。


 そんな俺の言葉に、恥ずかしそうに「ありがとう」と答えた。





 ……なんだろう。


 酷く胸がモヤモヤして……






「あー! 洋子達遅いよー」


「もう!」と、何故かプリプリしながら部屋に入ってきたのは、佐藤真弓と下川亜衣。

 高校時代からの友達だ。



「皇くんも来たのね。

 この度は、おめでとうございます」


 深々と頭を下げる佐藤は面白がってる。


「俺は花嫁の父か」

 呆れて言った俺の言葉にみんなで笑った。



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