ハチミツ×シュガー
そんなに長い沈黙じゃない。
光溢れるこの部屋には、俺と楓だけだ。
「このドレス……どう?」
震える声で聞いてきた楓。
優しく微笑んでる。
「似合ってるよ。
すごくキレイだ」
笑顔で答えた俺に、楓は微笑んでいた顔を俯かせた。
「楓?」
近付くと、肩を震わせていた。
「かえ…」
「皇……私、彼に逢うまで、世界には皇と私だけでいいと思ってたの」
顔を上げた楓は、瞳に涙を浮かべていた。
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