Only One
『芹那の…その、ストーカーのことなんだけど…。』
「うん。」
やっぱり。
それしかないもんね。
『今日から、ここに私と一緒に住むってことは知ってるわよね…?』
「ぇえ。」
『…で、免許証のことなんだけど、探偵に頼んで、芹那の家から取って来た。』
「え…!?」
驚く先には、私の免許証。
確かに、ケーキ屋さんを出る前に私の住所を聞かれたけど…
あれって、このため!?
『一応、財布もね、あと通帳。…と、印鑑。』
「ありがとう…ッ」
それぞれ、目の前に並べられる。
『探偵に頼んで、芹那の家に強盗が入ったようにしておいたから、あのストーカーから勘繰られることはないと思う。それで、携帯のことなんだけど…。』
「っ……」
私が怯える元凶――…携帯。
『………これ。』
「えっ……」
目の前に差し出されたのは――…白い携帯。
私のじゃない。
私の携帯は、ピンクだもん…。