Only One



しかも、私がかざしている服とは別に、自分で持ってきた服を後ろから私を包むようにしてかざす郁人さん。


『…ぅん、これがいいんじゃない?』

「!!」


至近距離に郁人さんがいるから、郁人さんが喋れば、自然と囁かれてるように耳に入ってくる。

すっごく…っ

郁人さんの声が色っぽく感じられるんだけど…!!


『芹那ちゃん?』

「こっ…これにします…!」

『クスッ…分かった。他にも、芹那ちゃんに似合いそうな服見つけたから、持ってくるね。』

「あ……っ」



私から服を取って、さりげなくさっきいたところへ向かう郁人さん。

なんか…郁人さんって――


『彼氏ですか?』

「へっ…――!?」

『プッ…クスクスっ…可愛い方ね。』

「っ……///」


思っていたことをズバリと言われて私は焦って、変な声が出てしまった。

は、恥ずかしー…





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