規則の守護者
総介は、安心していたのだ。


危険な違反は監視者が取り締まってくれる。

自分はただ、安心を享受していればいい。


適当に決まりを守り、時には破って、取り締まられたら文句を言う。


そんな、お気楽な生き方で良いと思っていた。

だって。


危険も嫌われ役も、監視者が背負ってくれていたから。



< 136 / 139 >

この作品をシェア

pagetop