レンアイ 韓国年下男の子
最終列車のアナウンスとともに、

新幹線がホームにやってきた。

「ジョンフン。今日はありがとう。」

「おう。また来いよ。」

急に、男っぽい。どうした?

いろんな顔があるんだね。もっと知りたい。

「うん。じゃあ。」

「バイバイ。」

列車に乗る私。

ホームに残るジョンフン。

座席について外をみたら、ジョンフンが笑顔で手を振っている。

私も、できるだけの笑顔で手を振ってみる。

そうだ。本。

窓に借りた本を押しつける。

ジョンフンは、うん。うん。と頷いて・・・

ゆっくりと新幹線が動きだした。

少し走って追ってくるジョンフン。

でも、あっという間に、離れてしまった。

私は、ジョンフンが見えなくなると同時に

泣き崩れた。

バカバカ、私の馬鹿。

もっと、ジョンフンといればよかったのに。

変な意地みたいな、なんだかわからないものに

ひっぱられて。

タカオは、関係ない、あんな奴。

ジョンフン。

もう、会いたいよ。

< 53 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop