◆意地悪な悪魔、時々王子◆



あたしは友達の、小山 夏美(オヤマ ナツミ)と自分達の応援席に戻っていた。



「あっ!借り物競走始まったみたいだよ!」

「うん。」

「ちょっと、美月!興味ないの!?」

「…うん。だって、知ってる人いないし。」



あたしは普通に答えたつもりだったのに、夏美は呆れたような顔をしていた。



< 11 / 68 >

この作品をシェア

pagetop