子猫が初恋提供します。
あたしの目の前に立ち塞がったのは
間違いなく、……夜。
不快そうに顔をしかめるその頬が、赤く…爪があたったのかひっかいたような傷になっていた。
「夜…!ち…血が出てる……!!」
微かに滲む赤に、あたしは弾かれたように立ち上がった。
あたしの声に周りの女の子達が戸惑いを隠せない顔をしてざわめき出す。
間違いで夜をぶってしまった彼女は、真っ青な顔をして震えていた。
「別にへーき。…にゃあにあたらなくてよかった…。」
恐る恐る夜の傷に手を伸ばしすあたしの右手をぎゅっと握ると、夜はほっとしたような笑顔をこぼした。