子猫が初恋提供します。
「どうして…?」
「にゃあの友達がにゃあがいないって探してたから俺も探してた。」
蓮が…気づいてくれたんだ。
そして夜がにこやかな笑顔から……彼女達を見据えて、冷たく冷ややかな表情へと変わる。
それは見ているだけのあたしですら思わずゾク…と背筋が凍ったほどで…
黒い瞳をすがめて見据えるその表情は、
綺麗で、冷たくて、恐ろしい……。
「俺、こういううざいことするヤツ…大キライ。」
「「「……!!!」」」
心底冷たく放たれたそのたった一言で、手を出した女の子を筆頭に、ワッ…!とみんなが泣き出してしまった。
「やだ…!夜兎ごめんなさい……!」
「夜兎~…っ」
許しを乞うそんな痛々しい涙声
けれど、夜は完全なる無関心で平然と――
「帰ろ?」
「えっ!?」
こ…この状況で!?
まるっと全部を完全無視!!?
罵倒されるより…ある意味キツイんじゃ……?