子猫が初恋提供します。
「夜兎が……謝った…?」
「嘘でしょ…?」
「嵐以外の…しかも女の子の言うこと聞いたわよ…」
ファンの女の子達が驚愕の表情で呆然と口々につぶやく。
いや…夜ってほんとどんな人だよ…。
謝っただけで驚愕てなんだよ…。
どうも常識からかけ離れた驚き方をされる夜にますます疑問が一人募るあたし。
そんな中また夜の口が動き出す。
「俺のファン?とかでいてもいーことねぇからもーやめろ。
大事な好きをくれても嵐みたいにいっぱい持ってないから返せねーし…
正直やっぱりあんたらに興味ない。」
「「「………。」」」
どストレート極まりないな……。
ファンの皆様すら呆れた目をしてるじゃないですか……。
てか、篠崎先輩いっぱい持ってるって……。
ナニソレ…と思うあたしを余所に夜の最後の爆弾が落ちる。
「俺もにゃあに必死だから、……ごめん。」
「………!」
「「「………!!」」」
《俺も》と言って謝った孤高の王子様。
必死に好きだと言う彼女達の気持ちはわかるとでも言いたげな…
ごめん。…だった。