子猫が初恋提供します。




彼女はクスクス笑いながら



「さっきから思ってたけど、その自信のなさが笑えるわ。

ちょっとお人好し過ぎるけど…

あの藤間夜兎が選んだだけあるんじゃない?」



「……!?」



「だから自信持ちなさい」の一言に再び意味不明でフリーズだ。



いったい何の要素があたしにあると言うんだ!?



本人はまるで納得出来てないんですけど…



「そうだぞー。だから早く俺に落とされろよ?」



「………!!」



どさくさ紛れに耳元で囁く声にビクッと身体がはね上がった。



それを見ていたお姉様方が羨ましそうな溜め息をもらす。



「よく踏み止まってられるわぁ~…。夜兎にしたら晴天の霹靂かも。」



「うらやましいのにねぇ。なんかこの子なら仕方ないって思えるかも~。」



「夜兎がんばってー。」



「……!?」



しかもいきなり夜応援モード!?



あたしはいきなり和やかになった雰囲気に戸惑いながら溜め息をついて上機嫌な夜を見た……。








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