罪線

宮内と、ある男の節

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「リョウさん、4番テーブルでご指名です」

リョウ、アタシがキャバ嬢やってた時の源氏名

「うん?だぁれ?」

「森下さんです」

森下はアタシが一番苦手な客。

身体全体から出るオヤジ臭といい、金さえ出せば何でも出来るという思考といい……

そして何よりも、お触りがヒドい。

「わかった……今行く……」

はっきり言ってダルい……若くてカッコイイお兄さんならまだしも、何であんなオッサンに……。

「森下さ〜ん、いらっしゃ〜い!お飲み物は?」

「おぉリョウちゃ〜ん、今日も綺麗だねぇ……」

独特の目線で、爪先から舐める様に見上げる。

ホントにやめて欲しい。

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