罪線
「この間俺が入れたボトル、まだ残ってるよね?」

「やだぁ、森下さん。前に入れたボトル、酔った勢いで全部飲んだじゃないですかぁ……」

「え?……まだ半分も飲んでなかったような……」

その通り。

まだあのボトルは残ってるわ。

でも、いつもやってるお触りの代金払いなさいよ。

どうせハッキリ覚えてないんでしょ?

「……おかしいなぁ……」

ホラ、入れちゃいなさいよ。

「……う〜ん……」

ホラホラ!

「……ま、いっか。たまにブラックでも入れよう。可愛いリョウちゃんの為だ」

一丁あがり。ありがとね、お・バ・カ・さん。

「森下さんありがと〜!嬉しい!」

「あぁ、その代わり……今日終わったら違う店行こう。……なぁ?……いいだろ?」


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