誰よりも愛する君へ
優斗の家にはあっという間に着いた。



「ハルーどうぞ。上がって!」

広い家の中から優斗がアタシを呼んだ。

「うん」

アタシは少しためらいながらもそっと家の中に入った。

「お姉ぇと兄貴おるけど気にせんで!今、お姉ぇに服借りてくるな!」

「うん、ありがと」

「気にせんでええって。楽にしとって!」

アタシは優斗が指差した椅子にそっと腰掛けた。

広い部屋。
黒い色で部屋全体が統一されていて優斗らしさが伝わってくる。

「お姉ぇはこんでええって!」

ドアの向こうから優斗の声が聞こえる。

ドンッ!

ドアが勢いよく開き優斗が入ってきた。
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