誰よりも愛する君へ
海辺のレストランまでは車で2時間くらいかかった。
レストランの中は凄く木が使ってあって綺麗だった。
「綺麗ー」
アタシがボソッと呟くとケンが
「ここのオーナー山好きなんや」
って小声で教えてくれた。
レストランのスパゲティーは凄く美味しくて何回もオカワリした。
梨華とケンはテキーラの早飲み対決をしていた。
アタシが対決を見ていると薫がやって来た。
「ケンあー見えて意外と酒弱いやよ」
「嘘!梨華は強いよ」
アタシは薫を見た。
薫はアタシと目が合うとニッコリ笑って、
「でもハルの方がよっぽど強いよ」
って言った。