誰よりも愛する君へ
映画館に着くと薫は子供みたいにはしゃいだ。

「薫はしゃぎすぎっ!!」

「ゴメン。俺、小さい時からこうなんよ」

「薫ってかわいい!!」

アタシがそういうと薫はちょっとむっとして、

「男にかわいいなんて言ったらあかんよ」

ってアタシの頭をこついた。

映画館では美加が前から見たいと言っていたSF映画を見た。

薫はアタシのお腹が鳴るまで、映画の感想を淡々と語った。

「ゴメンなついつい・・・癖で・・・・・・」

「別にいいよ。薫の話し面白いし・・・」

「本当ゴメンな。さて、何を食いに行きますか?」

「お昼はアタシのお願い聞いてくれたから、薫の好きなトコ行って」

薫は少し考え込むそぶりを見せたがふと何を思い出したように指を鳴らした。

「じゃあ、少し遠いけど隣街のショッピングモールでええ?」

「うん」

薫は再び車を走らせた。
< 37 / 96 >

この作品をシェア

pagetop