誰よりも愛する君へ
「もしもし?」

「ハル!?今どこ?大丈夫?」

「うん。ごめん、アタシ・・・」

「よかったぁー。ハルどこにおるのか分からんくて・・・」

薫の声か少し震えたような気がした。

「薫?」

「ハルのバカ!俺がどんだけ心配したと思ってんねん!」

美加と捺くんの視線があまりにも痛かったからアタシはリビングを出た。

「薫・・・ゴメンね」

薫がたまに鼻水をすする音がしてたから多分泣いていたんだと思う。


アタシはほんと恵まれてる

友達にも

愛にも
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