誰よりも愛する君へ
「ハル・・・お願いやでほんとのこと話して欲しいよ」

美加は下を向きながら泣きそうな声で言った。

「何が?美加にはいっつもほんとのこと言っとるよ」

アタシは美加のチャーハンを食べながら言った。

「ハルに幸せになってて言ったのは私やよ。やけど・・・やけど、ハル見とると悲しいよ」

「美加は捺くんと幸せになってよ。アタシ・・・今が精一杯やもん!」

やがて美加の泣き声が小さく聞こえて来た。
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