冷たい彼は芸能人!!


電車に揺られて30分。


坂をのぼってあの場所についた。


やっぱり、いつみてもすごくきれい。


「やっぱきれいだな~」


後ろから不意に声が聞こえた。


「・・・・俊・・・」


そこには俊がたっていた。


1年ぶりにまともにみる俊は、1年前よりもすごくかっこよくなっていた。


たしか、来月にはアメリカで映画の撮影があるんだっけ?


不意に首元に視線を感じた。


あ、ネックレス。


あわててもっていたマフラーを首にまいた。


「してくれてたんだ。ネックレス」


「・・・」


「映画の撮影してるんだって?」


「うん。すごくいい経験だよ」


しばらく話がない間もどんどん景色はかわっていく。


そろそろ帰らなきゃ。


「じゃ、あたしは帰るね」


そういってきた道を戻ろうとしたとき、


「待って」


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