闇に降る雪のように
そんな親父がいなくなり、刑事と先輩の谷さんと組んで仕事をするようになった。
谷さんは、平気で俺の頭をこづくし、怒鳴る。
しかし、腹がたったことは一度もない。
谷さんは俺を可愛がってくれているのがわかっていたから。
俺も谷さんを慕っている。
谷さんは、もう一人の親父だ。
そう思えるくらい仕事で人生でいろんなことを教えてもらった。
そうして、親子のようにコンビを組んでやってきたけど
谷さんも定年を迎えることとなり、この事件を最後に引退することになった。