僕は無くしてしまったのか



俺は歩き出した。
家に向かって。





…すると、妙な違和感に気が付いた。



普通に歩いているのに、確実に一歩で進む距離が長くなっている。

まるでテレビのコマ送りのように短縮されるから、目的地までの道のりがものすごく短く思えた。

この違和感はなんなのだろう。



だけど、不思議と大して驚きはしなかった。







家へはすぐに辿り着いた。

相変わらず玄関前のパンジーは元気に花を開いている。でも、土が乾いているのを見ると、どうやら今朝は水を貰えなかったらしい。
いつもは毎朝母が必ず水をやるのだが。





俺はとりあえず玄関前に立った。


どう入ろうか迷ったが、ドアノブに手を掛けた瞬間に俺は玄関に立っていた。


< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop