初雪メモリー[BL]
「彩十さん、お風呂上がりが絶好の機会ですよ。頑張って下さいね」

「は!? お前達一体……」

「もう、あんなに嬉しい顔しておいて。それはないですよ。……じゃあ、哉もそろそろ帰ってもら……」

《それなんだけどさ。月花、泊まって良い? 長の雪の積もり具合からまだ結構降っていると思うし》

「はあ……仕方ない…………また吹き飛ばされでもしたら大変だし、
僕達の隣の部屋使いなよ。どっちの姿で寝るつもりなの?」


唖然とする俺を尻目に、三人は哉が泊まる事でもう頭が切り替わっているようで。

もう俺はそっちのけでその場を去っていった。まるで“邪魔者は退散します”とでも言うかのように。


「どうした、騒がしい。風呂場の前で」

「海理!?」


風呂上がりで身体もほかほかな海理がそこにはいた。

まだ髪は乾ききっておらず、そこから僅かに雫が滴り落ちた。

頬は赤みを帯びていて。思えば風呂上がりの海理ってあんまり見た事がないかもしれない、と思わずじっと見入ってしまった。

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