夜光虫
「うちの娘はビアンであることを私にカミングアウトしてくれたんだけど、この中で親にカミングアウトした人はいる?」
この時は美宇さんだけが手を挙げた。
流石に一人しかいない。
「私は雫と同棲して1年になったので言ってもいいかと思って母に言ってしまいました。大企業の課長だし、都内にマンションも持ってるし、綺麗だし。でも、雫は言わないで欲しかったみたいです・・・」
そう言って美宇さんは雫さんの方を見た。
「当たり前じゃない!私達の町は田舎で小さい町なのよ。あなたの親が他の人に言ったら一瞬で広まってしまうわよ!あなたの親がうちの親に言うかもしれないし・・・」
「まあまあ」
私は雫さんをなだめたけど、雫さんの気持ちも分かるような気がした。
35歳は私が栞を産んだ年だった。
年齢的に結婚にも出産にも焦る頃だろう。
この時は美宇さんだけが手を挙げた。
流石に一人しかいない。
「私は雫と同棲して1年になったので言ってもいいかと思って母に言ってしまいました。大企業の課長だし、都内にマンションも持ってるし、綺麗だし。でも、雫は言わないで欲しかったみたいです・・・」
そう言って美宇さんは雫さんの方を見た。
「当たり前じゃない!私達の町は田舎で小さい町なのよ。あなたの親が他の人に言ったら一瞬で広まってしまうわよ!あなたの親がうちの親に言うかもしれないし・・・」
「まあまあ」
私は雫さんをなだめたけど、雫さんの気持ちも分かるような気がした。
35歳は私が栞を産んだ年だった。
年齢的に結婚にも出産にも焦る頃だろう。