夜光虫
「渚さんは娘さんが彼女と一緒になりたいと言ったら許すんですか?」


と最後に陽菜さんに聞かれた。


「ええ。それであの子が幸せなら。私が反対したらあの子の味方がいなくなってしまうと思うんです。だからみんなが反対しても私だけは娘を応援してあげようと思います」


「そうですか・・・」


カミングアウトをして気まずくなったとしても、親子なら何年かかっても修復することは可能だと思う。


子供が可愛くない親はいない。


可愛いから心配もするし、怒ったりもするのだ。


だから将来を共にしたいと思う相手がいれば、親としては言って欲しいものだ。


例えそれが同性だとしてもー。


今日は色んな話が聞けて良かった。


ビアンの人もそうでない人も自分の生き方を見つけて欲しいと思った。
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