夜光虫
こうして私達は付き合うことになった。


週末には雫のマンションに引越しをした。


雫が私を心配してくれて、同棲という形になったのだ。


住んでいたアパートを引き払うことになり、親にも雫と住むことになったことを電話で報告した。


「一緒の会社の課長さんなのかい。じゃあ行き帰りも一緒で安心だね。今までは物騒な所に住んでたからね~。ちょうど良かったじゃない。えっ、N町出身なのかい?宮野さんってあのお宅かな?じゃあ、挨拶に行かないとね」


いいよと断ったのに引っ越した翌日、父と母が上京してきた。


「娘がこれからお世話になります。これ良かったら食べて下さい」


父は雫に山形名物のくじらもちを差し出した。


「ありがとうございます。懐かしいなぁ」


雫はそれを快く受け取ってくれた。


そして父と母を部屋に上げ、四人で山形談義で盛り上がった。
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