†穢れなき小鳥の殺し方†
彼女の中に欲を吐き出して・・・・・・、
俺は動きを止めた。
自分の呼吸音が嫌に耳について鬱陶しい。
そんな俺とは対照的な彼女の身体。
さっきまでオレンジに染まっていた体は青白く、
夕日を映していた瞳は闇色に、
俺の下に横たわる身体は、
まるで死体のようだった。
それを見たくなくて――、
俺はうつぶせるようにしてベッドに倒れこんだ。
ギシリと揺れるスプリング。
彼女の身体も一緒に揺れて、
青白く細い指がシーツを開放したのが目の端に見えた。
間近で聞こえる彼女の微かな呼吸音。
ベッドが小さく揺れて、
目の端に見えていた彼女の指も消えた。