†穢れなき小鳥の殺し方†


「来てあげたわよ?」


そのテーブルには若い女。


「サンキュ、ミカ。今日も綺麗だね」

「ショウは嘘つきね」

「あれ?俺、嘘つけない性格なのになぁ」

「ほら、やっぱり嘘つき」

「マジで綺麗だって」


そう言ってそいつの隣に座って彼女の頬に軽くキス。

こいつはお金持ちのお嬢様。

この頃俺は遙香にだけ真面目に『営業』するんじゃなくて、かなり広範囲にしかも真面目に『営業』してた。

上客は上客を呼ぶ。

翼さんには敵わないまでも、売り上げは店の中で結構上のほうだった。

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