†穢れなき小鳥の殺し方†


「別れてって・・・・・・、付き合っても無いのに?」


俺が笑いを堪えながらなんとかそう言うと、


「えっ?」


と驚いた顔で目を丸くする彼女。

それが面白くて、俺は咥えてた煙草まで落としてしまった。


「だ、だって!昨日だって――」

「お仕事」

「・・・・・・?」

「じゃなきゃ、40過ぎたババァの相手なんかするわけねけだろ?」

「・・・・・・」

「俺はホストであいつは客。金払ってくれんならお前にだって優しくしてやるよ」


いや、出来ないか?

まぁどっちでもいい。

こいつも母親同様ヒステリックに叫んだりすんのかな?


そう思いながら彼女を見ると――、


「・・・・・・なら、もうママを誘うのは止めてください」


俺の想像とは真反対の冷静な声。




なんか、

ムカつくな。



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