†穢れなき小鳥の殺し方†
「だから、もう・・・・・・。
お願いします。ママには関わらないでください」
また下げられる頭。
俺は冷たく見下ろして、
「・・・・・・無理だね」
と言い放った。
「ど、どうして!?もうお金を持ってないママなんて――」
「借金」
「えっ?」
その単語の引き攣う表情。
俺はその顔にふぅっとタバコの煙を吹きかけた。
「――けほっ」
「うちの店に借金、あんだよね」
「・・・・・・しゃっきん」
「そう。俺が立て替えてあげてんだけどさ」
「・・・・・・」
「だから頭下げるよりも金持ってきてくんない?」