俺様王子の初恋
「 分かってる?男が上に乗るって
どういうことか。 」
本当に、何で私・・抵抗しないんだろう。
言われて初めて気づくのもおかしいけど
よく考えたらされるがまま、私は
いつも抵抗なんかしなかった。
「 ・・・・た、いが・・ 」
メイド服は、着にくいし脱ぎにくい。
彼が私を抱き上げながら背中の
ファスナーを下ろして、再度私を
押し倒した瞬間、私の口から
それが零れた。
ピタリ、と止まった彼の動き。
「 泰雅・・・ 」
「 泣き落とす気? 」
「 違う・・ 」
「 泣いたらヤるよ? 」
体を起こした彼は私の上から
退くとソファの背もたれに
浅く腰掛けた。