俺様王子の初恋







「 もっ、大丈夫です! 」


「 は?おいっ 」





彼の腕を振り払って
私は二人から逃げた。





私はきっと、ステージに
立たなくていいはず。
それなら裏にいる必要もない。








”そうであってほしい”。






「 きゃっ・・・何もー! 」





ステージを囲む人ごみに
紛れ込んだ私は、用意されていた
パイプイスに腰を下ろした。








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