俺様王子の初恋
「 ”旧校舎の保健室に入るときは
必ずノックして、返事がない
場合はドアの前で待つこと” 」
「 ・・・・それから? 」
顔を見るのが怖くなって
視界を紙でいっぱいにして、
その続きに目を走らせる。
「 ”その保健室は怖い先輩が占領
しているから、気をつけてね” 」
「 ・・・・そういうこと 」
気をつけるもなにも、
色々ともう手遅れなわけで
そもそもそうならそうと
口で言ってくれれば私は
今頃こんなことには
なってなかったはずだ。
「 俺がその”怖い先輩”だ 」
つまり私は自分から彼の
ある意味”部屋”に
立ち入ってしまったらしい。