俺様王子の初恋
ふっ、と笑った彼が
後ろから私の頭にポン、と
手を置いてきて、そのまま
私の頭をゆっくり撫でた。
「 一之瀬葵って言えば、 」
そう言葉をポツポツと落としながら
彼はソファに座っている私の
首に後ろから腕を回して抱きしめる。
「 一年の地味子ちゃんだよな? 」
頭にダイレクトに伝わる彼の
言葉とその声に、顔が段々
熱くなってきて、”離して”と
回された腕に手をかけた。
「 保健委員で、一人が好きで 」
・・・・ああ、この人はやっぱり
地味な私で遊んでいるだけなんだ。
「 男が、苦手なんだっけ? 」