名前の無い物語
「つーかさ、いつまでコレ続ける気?」
ハァと大きな溜め息を吐いた瀬那
「誰のせいで長引いていると思ってんだよ?」
梅田が調査をまとめながら瀬那を睨んだ
さすがはヤンキー、迫力が違う
「勿論、祐希だろ?」
「あぁ。」
即答だった
そんな光景に少し笑いながら、海は写真を見る
調査の為に撮っていた街の風景
厳選して、課題に貼るらしい
「…こんなの撮ってたんだ。」
「あぁ、やっぱ写真とかあった方が分かりやすいだろ?」
霧也の言う通りだな
確かに、写真は便利だ
「街の良さなんて言葉じゃ通じねぇもんな。」
「勿論、これで智みたいな馬鹿でも分かるだろ?」
霧也の毒舌ってどっから来んだろ?
落ち込んでいる智を見ながら、海は少し哀れに思った
「?」そんな中、海はある写真に目を止める
…どこかの港の近く
ピースをしている智と瀬那
その写真の隅の方に写っている、黒い影
「…デュアンテ!?」