名前の無い物語



「柚歌…。」


柚歌が行った方向を見つめながら
語り部は呟いた



「…ごめんね、柚歌。」



私は君に嘘を吐いた



本当はこれから何が起こるか分かってる
柚歌が、何をすべきかも…


だけど私は語り部
物語を紡ぐ者


だから…



「…これは、新たな物語。」




表向きな話じゃない
けど、必然な物語


「柚歌、君なら出来るよ。」 




何の感情も籠ってない口調で
語り部は最後にそう呟いた






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