恋memory


何に対して俺は焦っているのだろう


・・・・・・・・・・・・焦り・・・・

焦り・・・
あせり・・・・
アセリ・・・・



[焦っちゃダメだよ]


幼い少女の声だ

回りを見渡すが、誰もいない


目を閉じる・・・
それが合図だったかのように
映像が出てきた


男の子と女の子が向かいあって
芝生に座り込んでいる
5,6歳くらいだろう

男の子は俯いているように見えた
女の子は心配そうに男の子を見ていた

すると、女の子が口を開いた

[焦らなくても、大人になるんだよ]

[だって・・・。
大人は自由じゃん・・・・。
僕のお父さんとお母さんだって
結婚してるし・・・・。
引っ越しも勝手に決めるし・・・]

[だからって、焦っちゃダメ!!!
誰もが子どもから大人になるものなんだって。
お父さんが言ってたよ。
離れてたってまたいつかあえるよ]

[そうだね。大きくなったら、またあおうね。
じゃあ、大人になったら僕と結婚して!!!!]
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