紫苑の叫び。
紫苑が俺に助けを求めてた。
紫苑の過去が紫苑を縛り付ける。
暗闇をさ迷い続けてやっと、自分の居場所を見つけたのに、その居場所は崩れ落ちた。
紫苑は再び暗闇に閉ざされた。



「俺が気付いてたら、紫苑は自分を傷付けなくてすんだ?」

「知らない」

「ゴメン…俺が悪い…」

「律が悪いんじゃない。自分の過去を捨て切れない私が悪い」



紫苑が自分を傷付けてた理由。
それは、紫苑の過去をえぐるものだった。
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