龍太郎一味のグダグダ会議
その瞳に映る炎に、彼は何を思ったのか。

明らかに敵意を持つ付喪神を前に、小岩井は微動だにしない。

末席とはいえ実力者の死神である彼が、こんな付喪神一体に恐れをなした訳でもあるまいに。

それでも彼は、いまや邪悪な人外と化した付喪神を前に、一歩も動けない。

ガシャリと。

甲冑の音を響かせて、付喪神が歩み寄る。

右手には、燻り続ける炎。

体内に満たされたオイルは十分なのか。

幾らでも火球は撃ち出せる様子だった。

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