亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
ギリッと骨が折れるくらい強く握られ、マリアは声を漏らした。
カザレとは違う低い男の声がぶつけられる。
「―――せっかくこっちから話を持ち掛けてやったのに………………断るだと?………女の分際で……逆らうんじゃねぇよ!!調子に乗るな!」
パンッ、と顔をはたかれ、男は横たわるマリアの身体を押さえ付けた。
男の手は何の躊躇いも無く、マリアの胸をまさぐり始めた。
古く薄い服に包まれたマリアの豊かな胸を、上から鷲掴みした。
「―――っ……!?」
困惑と羞恥心が混じり合い、マリアは顔を真っ赤にして必死に抵抗した。
しかし、他の数人の男がそれを許さなかった。
「俺は手を押さえてるからな」
「そっちは足押さえとけ。暴れたら殴れば良い」
男達の声が木霊した。
これは悪い夢ではないだろうか。
この息苦しさも、服を破られているこの音や感覚も、胸を握られているこの痛みも、傍らから聞こえて来るカザレの笑い声も。
…………みんなみんな……夢……幻だ。
ビリッ……………ビリッ………。
ボタンが弾け飛んだ。コルセットが取られ、長いスカートに裂け目をいれられた。
「おい次は俺な」
「馬鹿、俺だ」