亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
「……よく見るといい女だぜ…」
「処女じゃねぇの?」
マリアは目を見開いていた。
視界の隅でマリアの身体をまさぐり、動く男のシルエット。
マリアは満月を見ていた。
泣きながら、無言で。
………一番敏感な所に、熱い、質量のあるものが一気に押し込まれた。
一瞬、息が止まった。
下腹部の激しい痛み。
男が息を切らして前後に動くたび、鋭い痛みが全身に駆け巡った。
痛い。
痛い。
―――イタイ。
………悲しかった。
女だからといって非難され、奴隷の様に扱われ、見知らぬ男に犯されて、それを弟に傍観され……。
私は……独り。
痛みは一度では無かった。
抜かれた感覚と共に、また別の男がいれて来る。
終らない。
屈辱だ。
胸の先端を噛まれ、太股を撫でられ、何度も何度も突かれ…………。
抵抗する気力さえ無かった。
されるがまま。
華奢なマリアの身体は激しく動いた。
人形の様に。