そして、君のもとへ。~トマトときゅうり番外編~

 津田さん、と


 君が呼んだ


 顔を上げると


 微笑んでいた


 猫目がきらりと光る


 俺は何も言えずに


 君の話を待つ


 今度、お時間ある時に


 食事にいきませんか、と


 君が言った


 支社の話など

 
 聞きたいこともたくさんあると


 その柔らかい声を


 もっと聞けるならと


 俺は


 ただ、頷いた
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