遠距離恋愛
自然に涙が出てくる。


まだ出発じゃないのに…

もう涙が止まらない。



「ごめん、ケータ…寂しいよぅ…」


あたしは、必死に涙を堪えようとするが、それどころか涙は滝の様に溢れ出る。





ケータは、あたしの頭を撫でるとギュッと強く抱きしめた。



「大丈夫!エーコは強い子だから!」


ケータは、何度も頭を撫でる。
その手はとても優しい。


「強くないよ…あたし弱いよぉ…だって恐いもん、離れて暮らすの寂しいもん…」


あたしは、ケータの優しさが余計に辛くて、ますます弱音を吐いた。




「エーコは強いよ!俺が選んだ人だよ?信じれる相手なんだ。お互い頑張ってこう?」


ケータは宥める様にあたしを抱きしめ続けた。









「たった一年会えないだけじゃないか。俺達の長い人生の。80、90年一緒に居るうちの一年会えないだけ!ね?大丈夫だよ!短い期間だ!」


ケータは、涙に濡れるあたしに屈託無い笑顔を見せた。



「うん…うん…」


あたしは頷くの精一杯だった。




ケータ、ありがとう。



いつも、励ましてくれて…





やっぱりあたしは、ケータが側に居てくれないと、駄目だよ…


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