遠距離恋愛
足の爪先から頭の頂点まで一気に熱が昇っていく。

ケータは「ッ!!!!」と声にならない声を出して、体を手前に倒し、思いっきり背中を背もたれにぶつけた。

「うぅ〜〜わぁ〜〜〜…すげぇ恥ずかしい…」

ケータは両手で顔を隠し、もがいている。

その光景が余りに可笑しくて、あたしは大笑いしてしまった。

ケータの手の指の間から、嬉しそうに照れる笑顔がチラチラしている。

「マジ、嬉しい。ありえん。俺もう死んでもいい。」

あたしは、そんなケータにギョッとし、「ちょっと!今から始まるのに、死ぬとかやめてよ〜」とまた大笑いした。

「てか、ケータ君は!?ちゃんと言ってよ!」

あたしだけ告白なんて腑に落ちない。

「俺!?もうわかってるだろ!」

ケータは恥ずかしがって言おうとしない。

見たことない程ニヤついた顔が、ケータの心を物語っていたが、あたしはあえて言って欲しいと頼んだ。

「この曲のタイトル通りだよっ!『I WONT YOU』ってこと!」

ごまかすケータにあたしは負けじと言う。

「その意味は!?」

ケータは、やっと観念して呟いた。


「お前が欲しいってこと!」
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