遠距離恋愛
「そう。ま、本当は違反だけどね〜!あくまで語学留学は、語学の勉強する為のものだから。最近は、そういう別目的の為に留学を利用する人が増えてるせいで、結構厳しいみたいだけどね。その学校は緩いみたい。アメリカに留学してる友達が行ってた!」

ケータにはアメリカにすでに留学している友達がいた。

と、いっても元々はユウキの友達だ。ケータからしたら、二歳年上になる。

ヤスという名前で、彼は高校卒業してすぐにアメリカへ行ってる為、今では2年半程経っている。


「へ―!そうかぁ!いいなぁ。知り合い居たら情報も入るし、色々便利だなぁ。」

「ま〜ね!俺はヤス君の近くに行くかは分からないけど。」

そんな二人の会話を聞いていると、ひどく心が傷んだ。

ケータが、アメリカへ行く事を躊躇いなく楽しみにしていること。


わかってはいるが、あんなに楽しみにしてるケータを見るのは苦しくてしかたなかった。


特に、人に話している時のケータは実に遠慮なく楽しんでいるから。

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