遠距離恋愛
「う〜ん。それは…分からないなぁ。アメリカ留学中に何か変わるかも知れない。」


ケータのこの一言に、あたしはものすごく怒りが込み上げた。


何故?

あたしには、あんなに『一年だけ』って言ってたのに。

一年以上なら、あたしは待つ自信無い。



気がつけば、ヒロユキとケータの二人トークになっていた。

皆はそれぞれ適当にダラダラタイム。

余った料理やお菓子をまた食べてみたり、テレビを見たり…

そんな中、あたしは回り全てのざわつきが、遠い出来事のように聞こえていた。


一人、闇の中を立ち尽くしている気分だ。


ケータは、近いのに遠い。


手を伸ばせば、届きそうなのに闇に消えてくばかり。
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