【短編集】君に届いてほしいから─冬─





「…え?ココア?え?」


「はい、たまごサンド。これ追っかけてたんでしょ?」


ますます険しくなる彼女の顔に耐えられなくなった俺は、冷静を貼り付けてたまごサンドを手渡す。



初めて…目の前に立った。


意外に背が低くて、俺を見る目が見開かれている。



見開か………?




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